社長ブログ

2014年04月17日「龍から学ぶリーダーのあり方」 7

「抗龍」の時代

 

龍の成長の第六段階の時期は、「驕り高ぶりの為に失速する龍」、「抗龍、

悔いあり」、抗龍に悔いがおこる。成功を極めたあと衰退していく段階です。

洞察力が衰え、時と兆しを見極められなくなります。


驕り高ぶる抗龍の時代、驕り高ぶって抗う龍となります・・・どんなに抗って

も天から落ちて行く運命となります。


「陽」と言うものは、常に前に進むことだけを考えています。諫言、戒めを

嫌いながら前に突き進むことばかりを考えて、退きとどまるところを考え

ません。そして上へ、上へ突き進もうとして雲をも突き抜けてしまいます。

そうなると龍は「肝心要」の雨を降らすことができなくなります。つまり志を

忘れた龍となり、抗う龍・・・抗龍となります。

抗龍はもう龍ではなくなってしまうのです。

 

陽の力をほっておけばとにかく前に進み続け退くことを忘れ、反省すること

忘れてしまい、失墜するのは自然の成り行きともいえます。


抗龍は、何に抗うかと言えば失うこと、退くことに抗います。しかし一度、

抗龍になってしまうと、例え退いたとしても再び飛龍には戻れません。

 

ここで降りると言っても降り方に二つの方法があります。

失墜するか、自ら降りるかで内容が大きく違ってきます。失墜すると痛い目

にあうが自ら降りるのであれば、体制を整え時間をかけて静かに降りること

ができます。

「落ちると降りる」では大きな違いがあります。

 

突然失墜して抗龍にならない一つの方法は、意識して自らの内に「陰」を

生じさせることです。そうすることで突然の失墜を防ぐことができます。

ここでいう陰とは、「聞く力、譲る能力」のことです。

 

飛龍が抗龍とならない為には、自らに「陰の力」を発生させて、聞く力を

身に着ける、譲る能力を身につけることです。

 

もう一つの方法は、「後継者を生み出す」「後継者を養成する」ことです。

これが「陰」を生じさせる最大の方法です。

 

自分の力を発揮するのではなく人を育てる力を持つことです。それが陽を

育てる力となります。後継者を育てるのは、自分の中の陰の力を生じさせる

一番の方法でもあります。また、これは飛龍になったと同時に始めるべき

ものです。

 

守りは、「陰」に当たります。創業は「陽」の勢いです。しかし守勢と

言っても創業精神をなくすことではありません、守勢とは、創業精神

守って固めていくことを意味しております。

 

登りつめた者が悔いの残る転落を免れるには、身を引くタイミングと自分に

求められている役割を誤らないことです。

「老龍天にありて、甘雨を降らす」老龍は甘い雨を降らす。飛龍とはまた

違った役割です。これができるようになったらしめたものです。「会長とか

相談役」としての役割においては、まだ天にいることになります。

 


「進退存亡を知って、その正しさを失わざるものは、それただ聖人か」、

進んだものは必ず退き、存在したものは必ず亡びる。進退、存亡を歴史

に学んで正しさを失わない者は、聖人だけであろうかと言う意味であり

ますが、私たちもこの言葉を肝に銘じたいものであります。

 

龍の成長の教えは決して年齢や地位、役職についてだけではありません。

その時々の人生のテーマ、節目、仕事、プロジェクト等々の進行状況に

当てはめて考えてみることです。私たちは常にこの潜龍~抗龍をたどって

日常を過ごしています。

 

いったんは抗龍になったとしても次に潜龍に戻ることができます。新たに

次の段階に進み、飛龍となり、抗龍となります。常にこの龍の循環サイクル

の中に身を置いていることを意識することが肝要です。

 

私もこの龍の成長過程になぞらえて、時々において初心(潜龍)に帰り、

謙虚にわが身を省みることで成長し、新たな未来を創っていきたいと

思います。

 

感謝、有り難うございます。

次回、「陽の用い方・天の法則」に続く

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プロフィール

代表取締役 三浦 光一

1955年岩手県生まれ

子供の頃より社長になる夢を抱き、高校卒業後上京する。大学卒業時に5年後の会社経営を目指し、商社に就職する。縁あって休日に知人の清掃会社を手伝う。この体験を通じ、清掃業は新しい 産業であると確信、 28歳で一念発起して個人営業を始める。 29歳で株式会社第一ビルメンテナンスを設立。

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