社長ブログ

2014年03月19日龍から学ぶリーダーのあり方 5

「躍龍」の時代

 

龍の成長の第四段階の時期は、

「あるいは躍(おど)りて淵(ふち)に在り、咎(とが)なし。あるいは

躍(おど)りて淵に在りとは進むも咎(とが)なきなり」

とあります。

会社でいうと経営陣の仲間に入り、平取締役という役職に就く

ことになります。

 

この段階の龍を「躍(やく)龍(りゅう)」と言います。「躍龍」は

大空を悠々と駆け巡る飛龍のほんの一瞬手前になります。

 

躍龍、「躍る(おどる)」は飛龍の真似事です。飛龍とは悠々と

大空を駆け巡る龍です。それに対して「躍る」とは「一瞬空中

にいる」意味になります。

 

「あるいは躍りて淵に在り」の意味するところは、一瞬だけ空中

にいて飛龍の真似をして、又もとの淵に沈むことと言っております。

「淵に在り」の淵は潜龍のいた淵のことを指します。

 

「躍龍」は、跳躍(ちょうやく)のタイミングをはかる龍であり、

独自の世界を極める段階になります。そして兆しを見極め、

時を判断して行動するためのスタンスの取り方になります。


ある時は躍りあがって跳躍してみたり、またある時は深い淵に

退いたりしているが咎めはないと言っています。

 

 「跳躍してまた深い淵に退く」と言うのは、一度躍りあがっては、

潜龍がいた淵まで降りて行く。志したものに到達するまでには、

スランプに陥る事がよくある。好調と不調の波があり、不安定に

大きく上下する。躍龍の時代はこの不安定さが良いと言います。

 

 そういう「揺らぎ」の中で、潜龍の「志」と「基本」、創意工夫の

技をまとめ上げ、進むべき道を再確認する。躍龍は、何度かのスラ

ンプを乗り越える事でより一層の力をつけて行きます。そして落ち

込みをバネにして天に舞い上がり、飛龍となります。

 

 「潜龍」の時代は確乎不抜の志を打ち立てる時でした。

「見龍」の時代は「観(み)る」につながる「見る」力をつけて、

「基と型」を作る時でした。

「在淵・君子終日乾(けん)乾(けん)」の時代は「基と型」を練り上げて

本物の想像力、オリジナリティを創りだす時でした。

 

そして次の躍龍の段階では、「時」と「兆し」を見極める

観(み)る力」を養うときです。「観る力」とは洞察力を持って、

心で「観る」ことを言います。では、何を見るかと言えば

機を観る事、「機・幾・期」今がその時かと、じっとその

タイミングを観ている状態です。

 

そして、躍龍の段階で「徳を修め、業を修める」ことが

だいじです。何故、「躍龍」の段階で「徳を修め、業を

修める」必要があるかと言えば、いつ飛龍になっても

いいように準備を怠りなくしていなさいと言うことです。

そしてその時がいつ満ちてもいいようにしておくことです。

 

ここまで至れば相当な実力も身に付き、社長の地位も

ちらつくようになります。また、仕事、プロジェクト、人生

においてもほぼ成功を収める段階となります。

 

しかし油断すると、次期社長と目されていた人が突然

失脚する事もあります。また、うまくいくはずの仕事、

プロジェクト、人生などがうまくいかない事もあります。

 

それを避けるために「言葉を修める事」「業を修める事」

「徳を修める事」が最も大事となります。

 

そして龍が淵にある間はさらに謙虚に己を省みる事で実力を養い

その地位、あるいは、成功を保つことが出来るといいます。

 

感謝、有り難うございます。

次回、「飛龍」の時代に続く 

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プロフィール

代表取締役 三浦 光一

1955年岩手県生まれ

子供の頃より社長になる夢を抱き、高校卒業後上京する。大学卒業時に5年後の会社経営を目指し、商社に就職する。縁あって休日に知人の清掃会社を手伝う。この体験を通じ、清掃業は新しい 産業であると確信、 28歳で一念発起して個人営業を始める。 29歳で株式会社第一ビルメンテナンスを設立。

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