社長ブログ

2015年03月30日「在淵・君子終日乾乾」の時代

龍の成長の第三段階の時期は、「龍は終日前向きに積極果敢に勇気を持って進む」これを

「乾(けん)乾(けん)」といいます。

 

「一日中努力して積極果敢に前に進んで行き、物事を推進していきなさい」ということに

なります。この段階は「創意工夫し、独自性を生み出そうとする段階」になります。

 

「君子終日乾乾」の時は、マスターした基と型に動きが加わってきます。「意思をもって

努力する龍」であり、自分の頭で考えて創意工夫し、自分独自の技を生み出す段階に

なります。

 

「継続は力なり」。本物の力をつけるには、同じ事を繰り返し繰り返し続けていく必要が

あります。これを日々邁進し反復継続することで、物事の道が大きく開けていく事になり

ます。

 

前向きだからと言って、ただただ強く強く積極的にいけばいい、と考えていると蛮勇にな

ってしまいます。健全な警戒心を持ち、勇気を奮い起こしていくようにすれば、大胆かつ

細心な行動になります。

 

「夕べに惕(てき)若(じゃく)たり、厲(あやう)けれど咎(とが)なし」。日中はひたすら前向

きに物事を推し進めるが、夜ひとりになった時に畏れ悩むほどに一日を省みる。そのよ

うであれば、独り立ちしたばかりの危うい時期であっても、落ち度があっても咎められる

ことはありません。

 

朝起きてから夜になるまでは積極果敢に前に進み、夜になったら「今日やったことは本当

にあれでよかったのか」と畏れ震えるぐらいに悩むことで、大きな失敗も許されるとあり

ます。

 

この段階で最も大切なことは、一日を省みる、反省を習慣化することです。「畏れるが如く」

反省するのは、寝る前の30分ぐらいでいいのです。

 

短い時間で客観的、冷静に自己反省をして一日の詳細を省みることです。そして明日を善

き日にするために反省を長く引きずることなく、善き夢を創造して眠ることが大事です。

 

これを繰り返し反復継続していくと、当初はあれでよかったと思っていたことでも、見落

としがあったと気づきます。もしも別の条件が出てきたならば、あるいは別の問題が起き

たとしたら、危ないところだったと気づきます、そして命拾いをしていることに気が付く

ことで成長することが出来ます。

 

ここから実力や技を身に着けて上級、師範へと進んでいきます。技術のレベルという面か

ら言えば、アマチュアからプロ、専門家へと成長していく変わり目にあたります。単なる

経験者から、その道を究めた専門家になる為の重要な過程が「君子終日乾乾す」となりま

す。

 

感謝、有り難うございます。

次回、「躍龍」に続く

 

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プロフィール

代表取締役 三浦 光一

1955年岩手県生まれ

子供の頃より社長になる夢を抱き、高校卒業後上京する。大学卒業時に5年後の会社経営を目指し、商社に就職する。縁あって休日に知人の清掃会社を手伝う。この体験を通じ、清掃業は新しい 産業であると確信、 28歳で一念発起して個人営業を始める。 29歳で株式会社第一ビルメンテナンスを設立。

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