社長ブログ

2015年06月15日「抗龍」の時代

龍の成長の第六段階は、驕り高ぶり(おごりたかぶり)の為(ため)に失速(しっそく)する
龍(りゅう)、「抗龍に悔いあり」。
抗龍に悔いがおこる。成功を極めたあと衰退していく段階です。洞察力が衰え、時と兆
しを見極められなくなります。
 

飛龍が空高く昇りつめて、ついに雲の上へと突き抜けてしまったのが「抗龍」です。
従う雲が及ばないほどの高みに達してしまったなら、龍はもはや雨を降らすことは出来
ません。
 

ここでいう雲とは、共に働き共に従い、共に喜びあう人々のことを指します。人々から
遠く離れた龍は、もはやリーダーとしての地位や役目を失い、あとは地に落ちていくだ
けの降り龍となります。
 

「抗龍に悔いあり」。抗龍は必ず悔いることになります。誰でも組織の頂点に立つと慢
心が生まれます。奢り高ぶり、周囲の換言など聞く耳を持たなくなります。
 

飛龍は驕り高ぶることで努力と反省を怠ってしまい、諫言(かんげん)戒(いまし)めを嫌
いながら前に突き進むことばかりを考え、退きとどまるところを知りません。
そして上へ上へと突き進もうとして、雲をも突き抜けてしまうのです。
 

そうなると龍は「肝心要」の雨を降らすことができなくなります。つまり「志」を忘れた
龍となり、抗う(あらがう)龍(りゅう)・・・抗(こう)龍(りゅう)となります。
抗龍はもう龍ではなくなってしまうのです。
 

抗(こう)龍(りゅう)は何に抗(あらが)うかと言えば、失うこと、退くことに抗(あらが)い
ます。しかし一度抗龍になってしまうと、たとえ退いたとしても再び飛龍には戻れません。
 

抗龍となったら降りるしかありません。降りると言っても降り方に二つの方法があります。
失墜するか、自ら降りるか、で内容が大きく違ってきます。
 

失墜すると痛い目にあうが、自ら降りるのであれば体制を整え時間をかけて静かに降りるこ
とができます。「降りる」と「落ちる」では大きな違いになります。
 

突然失墜して抗龍にならない一つの方法は、意識して自らの内に「反省」を生じさせること
です。反省を生じさせて謙虚になることで突然の失墜を防ぐことができます。
 

登りつめた龍が悔いの残る転落を免れるには、謙虚になり慢心を抑えて身を引くタイミング
をはかることです。そしてその為に、常に人を育てることを怠らないことです。
 

「老龍(ろうりゅう)天にありて、甘(かん)雨(う)を降らす」。老龍(ろうりゅう)は甘い雨を
降らす。飛龍とはまた違った役割になります。「会長」とか「相談役」としての役割において、
まだ天にいることもできるのです。
 

私たちの人生は、常にこの龍の循環のサイクルの中に身を置いていることを意識することで、
その時々において自分の身の処し方がわかるようになります。身の処し方を間違えないと、
また潜龍から新たなる飛龍を目指すことが出来ます。
 

私は飛龍である時にこそ自ら「潜流」に戻ることを心がけております・・・
そして新たなる龍の循環変遷を楽しむことを心がけております。
 

感謝、有り難うございます。
次回、「龍の在り方」に続く

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プロフィール

代表取締役 三浦 光一

1955年岩手県生まれ

子供の頃より社長になる夢を抱き、高校卒業後上京する。大学卒業時に5年後の会社経営を目指し、商社に就職する。縁あって休日に知人の清掃会社を手伝う。この体験を通じ、清掃業は新しい 産業であると確信、 28歳で一念発起して個人営業を始める。 29歳で株式会社第一ビルメンテナンスを設立。

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